心臓の仕組みと心不全の具体的症状

生命の維持には欠かせない心臓。心臓は、ポンプによって血液を送る役目をしています。
そのポンプが正常に働かなくなった時に「心不全」という病気になることがあります。
では、心臓はどんな仕組みで動いているのでしょうか。
こちらでは、心臓の仕組みと心不全との関係についてご紹介したいと思います。

心臓の仕組みと心不全との関係

心臓の仕組み

心臓は、全身に血液を送るポンプの役目をしています。
心臓は「右心房」「左心房」「右心室」「左心室」の4つの部屋に分かれており、左右の心房と心室には「心房中隔」「心室中隔」という壁があり、弁によって仕切られています。
心臓の外側の壁と中隔側の壁は心筋という筋肉でできており、この筋肉が収縮することでポンプ作用が起こり、全身に血液を送り出すことができるのです。
全身に送り出した血液は右心房に戻り、右心室の収縮によって肺へ送られます。
逆に肺で酸素を取り込んで浄化された血液は左心房に入り、左心室の収縮によって全身に送られます。
健康な心臓は、これが1日60回~100回ほど行われます。

心不全の具体的症状

心不全になると臓器の様々な場所に影響を与えます。
肺なら呼吸不全、胃腸や肝臓なら食欲不振や吐き気、その他にも疲労感や倦怠感、尿の量が少なくなる、といった症状も起こります。
これらは臓器が働くために必要な血液が送られていないために起こります。
多くの症状が起こる中でも、特に顕著に現れるのが呼吸困難です。
心不全の呼吸困難症状は5段階に分けることができます。

1.階段を上がると息切れがする

2.階段の途中で息が上がり、休憩しなければならない

3.水平な道を歩いても息切れが起こる

4.洗顔や着替えなど日常生活の動作の中でも息切れが起こり、安静にしていても呼吸が苦しい

5.寝たきりの状態でも息切れが起こる


3段階まで症状が進行してしまうと、入院して本格的な治療を行う必要があります。早期発見が最も重要です。
胸の痛みや息切れ、動悸があるという方、もしくは心不全予防をしたい方は、是非一度、当クリニックの循環器内科を受診下さい。
用賀駅から徒歩7分の場所に所在しているため、アクセスにも便利です。
その他、心筋梗塞予防、不整脈、動脈硬化予防、硬化治療も施しておりますので、お気軽にご相談下さい。

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